前回までのお話は、社会人になって一番の悩みは人間関係、相談事はお父さんにしているというお話でした。お父さんに仕事の相談をしている信頼関係、父娘の仲が良いことはとても素晴らしいですね。
今回はその続きをご紹介いたします。
３、ライフスタイルの変化に戸惑い、仲の良い友達とのすれ違いが生まれる時期
川嶋 今は何か仕事とかプライベートで悩んでいたり、困ってることってあったりしますか？
中島さん 友だちとコミュニケーション取るのが最近ちょっと気を使うようになっちゃって…。
川嶋 それは、どうして？
中島さん 向こうが忙しいっていうのもあるかな。私がそんな感じに捉えちゃうんです。
後、もうご結婚されて家庭を持っている人たちもいるので、そういう面でも気を使っちゃうというのもあるかな。
川嶋 ライフスタイルちょっと変わるものね。
中島さん そうなんですよね。
川嶋 どういう仕事しているかによっても仕事のスケジュール感とか忙しさも違うし、同級生でも結婚する子もだんだん出てくるじゃない？ そうすると、ライフスタイルが変わるから、昔は同じ時間に学校に行って、同じ時間に空いた時間ができていたけど、そういうわけにいかなくなるから、だんだん気を使うようになってくるよね。
中島さん 今こんな状態でなかなか会えないのもあって、寂しさが出てきちゃったかなって感じです。
川嶋 ただでさえ会いづらい環境の中で、お互い状況が違うから、気を使うものね。あと、だんだん話題も共通の話題じゃなくなってきたり…というのもあったりしない？
中島さん 全部、知りたいわけじゃないですけど、分からないことや、知らないことが増えてから、ちょっと寂しいなって思ったりしちゃう。
川嶋 分かる。今までは共通なことが多くて、何を話しても「分かる分かる！」みたいな感覚ばっかりだったところからすると、だんだん知らないことが増えてくるもんね。お互いに。分かる。
中島さん そうなんですよね。今、楽しみを見つけるのに必死な感じですよ。
川嶋 わかる。私も20代後半ぐらいからかな。大学の同級生とか、仲の良かった友達の中から結婚する子が増えてくるタイミングで。独身で仕事していたときは、業界とか会社は違っても、みんな新社会人からスタートしてそれなりに悩みながらも同じように仕事を頑張るみたいな意味では同じだったんだけど。友達が結婚して子どもができたりすると、いつも何か関心事は子どもになっていったり、子どもが大きくなると子どもの進路に悩み始めたりとか、全然、話が分からなくなってくる時期があったよ。20代後半から30歳ぐらいまでのときなんかが一番、分からなかったかな。同級生で集まると私だけ独身とか、私だけ子どもがいないという状況も増えて、みんな子どもトークになるから、話についていけないみたいな。逆に友達から「ハルコは最近どんな感じ？」って言われて、ちょっと仕事のことを話すと、彼女たちは逆に何を言っているか分からないという、お互いに異文化みたいな感じになるという時期あった。友だちのことは変わらず好きなのだけど。
中島さん そうなんですよ。そう。
川嶋 変わらず好きなんだけど、キャッチボールが、ラリーができないっていう、その寂しさってあるんだよね。
中島さん そうなんですよ。
川嶋 うん。分かる。
中島さん なんか取り残されてる感じ。そんなことは多分、彼女たちには一切ないと思うんですけど、そんな感じかな。
川嶋 共感し合えなくなっちゃうのだよね。共通項がないから。分かる。そうなんだよね。でも意外と向こうも同じように思っているかもしれないね。
中島さん そう思ってるかもしれない。
川嶋 距離を感じてるっていうのはあるかもしれないよね。私も後から言われたのだけど、早くに結婚して子どもができた友達は、子どもはとってもかわいいんだけど、でも自分もハルコみたいにずっと仕事を続けていたら私もそういうふうになれていたのかなって言われたことがあるの。当時私は仕事のことで一杯一杯だったから、相手からそんなふうに見られているとは思わなかったのだけど。仕事の第一線から離れて、子育てや結婚生活の中で頑張っている彼女たちから見ると、ずっと仕事をしていて自立してるように見えたり、輝いてるというか、かっこいいように見えたり、頑張っててすごいなって見えてたっていうのは、結構時間がたってから言われたの。だから中島さんのお友だちにとっても、もしかしたらそういう風に感じるところあるのかもしれないよね。学生の頃と一番、変わるところってそこなんだよね。
中島さん そうなんですよね。今、この年齢になって余計にそう感じるかな。
川嶋 社会人になって2、3年ぐらいだったらまだ普通に遊んでいても感覚が似ているところがあるけれど、5年ぐらい経つとね。それぞれにライフスタイルが変わってくるよね。私、一番、仲が良かった大親友が旦那さんの転勤ですごく遠くに行っちゃって、住む場所も離れちゃうということが出てきたのも20代後半ぐらいからかな。ちょうど、人生のいろんな選択肢があって、それぞれの道が分岐するタイミングかもしれないね。
中島さん そうですね。だからパっとしないっていうか、ずっとモヤモヤっていう感じなんですね。今。毎日が。
川嶋 わかるなぁ。今、一番は、友達との関係がちょっとずつ変わってきてるっていうところが悩ましいとことろかな？
中島さん そうですね。プライベートはそうかな。
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